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カクレクマノミについて
■カクレクマノミの特徴
カクレクマノミは、スズメダイ科の小型の海水魚であり、南シナ海から房総半島にかけての東インド洋と西太平洋に幅広く分布している魚です。
そんなカクレクマノミには、大きな特徴があります。
それは性転換をすることです。
カクレクマノミは、イソギンチャクで生活をしている集団の中で一番に大きなものがメスとなり、その次に大きなものがオスとなります。
そして、この2尾がカップルとして繁殖行動を行うのです。
しかも驚きなのが、その他のカクレクマノミはメスにもオスにもならず、繁殖行動を一切しないのです。
このような生態行動の背景には、決して強くない魚であるカクレクマノミが、一番大きなメスが卵を産卵することにより、たくさんの卵を残すためだと言われています。
また、もしこのメスが死んでしまった場合は、その次に大きなカクレクマノミであるオスがメスへと性転換し、そして次に大きなメスでもなくオスでもないカクレクマノミがオスへと進化するワケです。
私達人間の常識では計ることのできない生態系がそこにはあるのです。
■イソギンチャクとの関係性
通常、イソギンチャクというのは、魚がその触手に触れると、毒を持っている刺胞で刺し、麻痺させて捕食します。
ですが、上記でも申し上げたようにカクレクマノミは、そのイソギンチャクで生活をしています。
なぜにカクレクマノミがそのイソギンチャクで生活ができるのかというと、カクレクマノミの体表には、イソギンチャクと同質の粘液を出す事ができるのです。そのため、イソギンチャクの刺胞が反応せず、カクレクマノミはイソギンチャクに住むことができ、外敵からその身を守ることが可能なのです。一般的に、このカクレクマノミとイソギンチャクの関係性を「共生」と言います。
以上が、カクレクマノミの基礎知識となります。
多くの方がカクレクマノミを知ったのは、アニメの影響からだと思いますが、こちらでは、よりディープな「カクレクマノミ」について知ることができたはずです。
どうぞ、そんな可愛いカクレクマノミをご自宅で飼育してみてはいかがでしょうか?
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